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 朝日新聞の朝刊では年明けに「家族から孤族へ」というタイトルの連載がなされ、継続されています。社会のかたちが変わっている。しかも、恐るべき勢いで変わっている。とくに家族のかたちが急激に変化している。すなわち、たったひとりの世帯が相当な勢いで増えている。わたしたちはもはや普通の家族という表現が成り立たない時代を生きている。外食産業やコンビニ、インターネットなどによって、一人暮らしは昔に比べればはるかに便利になった一方で、さまざまな面で人間同士の絆が希薄になってきている。家族の絆も、地域社会の絆ももろくなった。職場でのつながりもあたたかいものではなくなった。少子高齢化の傾向がさらに強まり、加えて単身の世帯が増えている中で、何かあった時の絆のもろさ、地縁や血縁を含むいわゆるセーフティネットのもろさということが露呈されてきている。

 教会こそ真の共同体です。キリストをかしらとする、キリストの愛と命に結ばれた共同体です。家族よりも地域よりも職場よりもあたたかい、すばらしい絆によって結ばれた共同体なのです。ここには何の差別もない。上下関係も序列もない。イエス・キリストに結ばれてだれもが兄弟姉妹です。

 どのような人であっても、この羊飼いのもとで、本当の絆を取り戻すのです。神との絆を取り戻し、そして人間と人間とを結ぶ絆をも取り戻すのです。現代社会における絆はほころびていても、教会共同体、キリストの命に結ばれた共同体の絆はほころびることはないのです。聖書では教会を神の家、教会に生きる者たちを神の家族とも呼んでいますが、現代にあって失われた家族の機能、地域社会の機能、おたがいに愛し合うこと、助け合い、支え合うこと、お互いの足を洗い合うこと、お互いの命をささげ合うこと、そうした機能のすべては教会において、真にすこやかなしかたで回復されていくのです。

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